夜はNHKの「ニュースウオッチ9」を見ることが多いが、最近やたらと言い間違いや表記ミスが多い。いつからなのかよくわからないが、昨年あたりから目に付くようになった気がする。
昨晩(9日)も「対症療法」を「対処療法」と言い間違え、番組の最後に和久田アナが訂正し、テロップで正誤を示していた。
先ほど新型コロナウイルスの後遺症についてお伝えしたニュースの中で一部に誤りがありました。正しくはこちら、対症療法です。失礼しました。
(テロップ) ○対症療法 ×対処療法
1週間くらい前など、韓国大統領選に立候補を表明した左派系の李在明(イ・ジェミョン)知事を紹介するとき、「チョンギド(の知事)」と言っていた。画面にもはっきりそう書いてあった。
「チョンギド? なんだそれ?」と一瞬、頭の中に?がいくつも並んだ。
もちろんキョンギド(京畿道)の表記ミスであり、言い間違いである。ソウルやインチョン(仁川)を取り囲むように広がる韓国北西部の広域自治体だ。人口も多いし、知名度も高い。
これを「チョンギド」と書いた原稿が、ノーチェックでアナウンサーの手元まで行ってしまうなんて、そんなことがありうるだろうか。
妻と一緒にNHKを見ているとき、私が「あっ、また間違えた」「まただぞ」などとよく言うものだから、妻も間違いを見つけたときは後で私に教えてくれる。
昨晩の食卓での話……。
新体操のニュースで、姉妹のうちお姉さんの方が五輪に選ばれたらしいが、演技をしている動画に映っていたのは妹だったそうだ。これも後で訂正してお詫びしますとコメントがあったという。
それで言うには、「訂正してごめんなさいで済むの?」。
妻は「これが本だったら、載っている写真が別人だったら印刷のやり直しになるんじゃないの?」と怒っていた。
なるほど、確かにそうだ。別人の写真を載せたまま印刷して販売してしまったら、「ごめんなさい」と謝って済む話ではない。謝罪イコール本の回収や交換ということになるだろう。出版社には相当な実害が出るはずだ。
テレビは本よりもはるかに影響力が大きいのに、アナウンサーが謝って、正誤のテロップを出しておしまい。実害は何もなし。これっておかしくないだろうか。