吊りしのぶ

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五輪女子ゴルフ、インドのアショク(A.ASHOK)選手、惜しくも4位

女子ゴルフの中盤から終盤にかけてのデッドヒートが素晴らしくて最後まで目が離せなかった。プレーオフを制して銀メダル獲得の稲見萌寧選手はお見事でした。

男子ゴルフの松山英樹選手は終盤、ことごとくパットを外して、見ていてフラストレーションが爆発しそうになったが、稲見さんはパットが安定していた。ミスショットも少なく、「行けるぞ! よし!」とテレビの前で何度叫んだことか。妻も稲見さんがバーディーを決めるたびに手を叩いて喜んでいた。

我々の間で話題になったのは、インドのアショク選手だ。

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すらりと細長い体形で、なんと世界ランク200位。これまで目立った活躍はなかったのに、ずっとメダル圏内で奮闘していた。

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「インドにメダルを!」と思いながら応援していたのだが……。

いつか中国を追い抜くだろうと言われているアジアの大国インド。インドはIT分野で優秀な人材を輩出しており、伝統的に親日国だ。日本語学習熱も高い。また日本にとっては覇権主義独裁国家、中国を牽制してくれる国家安全保障戦略上、非常に重要な国である。

ただ、残念ながら日本でのインド人気は今一つだ。中国からパンダがやってくる前は、上野動物園の一番人気(?)はインドから贈られたゾウだったが、最近は影が薄い。

マハトマ・ガンジーの盟友だった故ネルー首相は、自分の娘の名前をとってインディラと名付けたゾウを日本に贈ってくれた。娘とは、長じてインド初の女性首相となったインディラ・ガンジーである。

アジアゾウのインディラは上野動物園で大切に飼育され、脱走事件を起こした時は、余命幾ばくもない飼育員が病をおして駆けつけ、すぐさま園に連れ戻している。

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インディラは惜しくも1983年に亡くなり、その8年後、インディラ・ガンジーも暗殺され、悲劇的な最後を遂げた。

インディラ亡き後、インド政府は何頭かゾウを寄贈してくれた。その中の2頭、メスのダヤー(慈愛)とスーリヤ(太陽)は今も上野動物園で健在だ。同じくメスのアーシャー(希望)は豊橋総合動植物公園にいる。上野動物園にはメスのウタイもいるが、こちらはタイから贈られたアジアゾウだ。

すっかり話がそれたが、要するに我が家はインドびいきなのである。アショク選手にはもう一踏ん張りして、なんとか稲見選手、リディア・コー選手とのプレーオフに加わってほしかった。

稲見は-16、アショクは-15。しかし世界ランキング200位でオリンピック4位は凄い。これからの世界的活躍を期待している。