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アフガンから15人しか救出できなかった日本、390人を救出させた韓国、この差は何なのか?

アフガニスタン撤退の期限が刻一刻と迫っているが、日本は自衛隊機で救出に成功したのは27日現在1人のみ。28日の報道で、これとは別に14人のアフガン人を退避させたことが明らかになった。計15人だ。しかし日本が見積もっていた退避者の人数は、少数の邦人と多数の現地協力者らの合計で最大500人(毎日新聞8月27日「アフガン自衛隊機、近隣国待機 新たな国外脱出困難か」)。わずか500分の15である。

イスラム国」系ISIS-Kの自爆テロでカブールの空港近辺は危険となり、タリバンの検問で空港へ近づくのも難しく、もはや邦人及びアフガン人協力者の退避は絶望的な状況だ。米軍撤退期限まであと数日あるが、米軍が撤退作業を本格化させる28日以降は自衛隊の活動は難しいようで、これ以上カブールにとどまれないらしい。

一方、韓国軍機は、すでに韓国人ならびアフガン人計390人を救出して韓国に帰還している。

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この390人のうち実に377人がアフガン人協力者とその家族だという。しかも韓国政府は彼らを難民ではなく「特別功労者」と位置付け、法律を改正して、韓国社会に溶け込めるよう教育を施したのち、自由に就業できる居住ビザを与えるという。

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協力者を全員救い出した韓国。事実上、ほとんどを見捨てざるをえなくなった日本。この差は一体何なのか。なぜこうなったのかと思う。

韓国政府は8月上旬から退避計画を練っていたという。事実とすれば、カブール陥落は8月15日だから、それよりも早く首都陥落を見越して動き出していたことになる。

ところが日本は、NHKのニュース(国際報道2021も含む)を見ていても、カブールが陥落した後も邦人とその協力者の退避がどうなっているのか、外務省がどんな動きをしているのか、全く報道がなかった。報道がちらほら出てきたのは、自衛隊機派遣のあたりからではないだろうか。

そもそも茂木外相が中東を訪問していたのは8月15日~23日だ。おそらく茂木外相もこんなに早くカブールがタリバンの手に落ちるとは思っていなかっただろう。それは外務省も同じで、邦人とアフガン人協力者の退避が緊急を要するという発想が乏しかったのだと思う。

もっと言えば、日本国内でも、マスコミはアフガン情勢を傍観者的に報じるのみで、米軍に協力したアフガン人が出国を求めて空港に押し寄せているとは伝えても、肝心の「日本人とその協力者はどうなっているのか、ちゃんと退避させられるのか」という視点での報道は、私の知る限り、ごく最近までほとんどなかった。

要するに、マスコミは新聞もテレビも関心がなかったのだ。

韓国と日本の差は「平和ボケしているか、いないかの差」と言ったら言い過ぎだろうか。反日国家に成り下がったように見える韓国は、“腐っても鯛”である(褒めすぎかもしれないが……)。海外の自国民の動向に敏感で、危機に陥っていると見るや、直ちに救出に動く。それだけの決断力と行動力を、あの親北左翼の文在寅政権ですら持ち合わせている。