吊りしのぶ

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生方幸夫・立憲民主党衆院議員は北朝鮮の工作員に取り込まれた可能性がある

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が今月9日、10日に行った合同世論調査によると、岸田新内閣の支持率は63.2%、不支持率は27.4%。発足直後の各社の世論調査では、40%~50%台が多かったことを考えると、この高い数字は、新総理になってからの岸田首相の力強い、自信に満ちた語り口に、「なかなかやるじゃないか」と共感の輪が広がったせいだと思われる。

一方、かつて「ポスト安倍は私だ」と豪語し、政権交代した暁に最初の閣議で実行する施策の公表まで行っていた枝野幸男氏率いる立憲民主党は、支持率6.5%。共産党の2.5%と合わせても10%に届かない。

加えて、総選挙を目前にしてあちこちで不協和音が鳴り響き、不祥事も噴出。政権交代の夢はどんどん遠ざかってゆくようだ。

最悪なのは悪魔に魂を売り渡したにも等しい日本共産党との閣外協力合意。立民側は、部分的な閣外協力について合意しただけとか、自公と維新の関係のようなものとか、訳のわからない弁明をしているが、共産党が合意を高く評価し、はしゃいでいるところからみて、共産党に有利な合意だったことは間違いない。

政権交代が実現すれば、立民は共産党の要求を無視できなくなる。「無視するなら協力しないぞ!」と脅されたら、立民は嫌でも言うことを聞くしかない。なぜなら、共産党の協力がなければ法案を通せないからだ(立民だけで単独過半数を取るのはムリ)。部分的だろうが何だろうが、閣外協力を約束して立民中心政権の一角に食い込むわけだから、共産党キャスティングボートを握ることになる。

この合意に連合が反発しているのは周知の通り。シロアリ共産党の恐ろしさを骨身に染みて知っている労働組合や、反原発脱原発の主張を呑めない労働組合は、たとえ野党が候補者を一本化しても、総選挙で積極的に動くことはないだろう。

また、東京8区の候補者調整では、れいわ新選組山本太郎氏が唐突に出馬を表明して大混乱に陥っている。

かつて同選挙区で石原伸晃元自民幹事長に挑んだことがあるとはいえ、今回は落下傘候補である。長年地元で活動し野党統一候補になるはずだった立民の女性候補者と支援者が怒るのも無理はない。

また愛媛4区から出馬予定で、既に立民から公認をもらっていた杉山啓氏は、過去にツイッターで女性に関する不適切な投稿をしていたことが発覚し、公認を取り消された。

さらに今回、立民衆院議員の生方幸夫(うぶかたゆきお)氏から耳を疑うような発言が飛び出した(ことが明らかになった)。本人はツイッターで発言を撤回して謝罪したようだが、そんなことで済む問題か。

撤回とか謝罪とかの前に、まずなぜあのようなとんでもない発言をしたのか、どんな思いで、またどんな根拠があって「拉致被害者はもう全員生存していない」と信じるに至ったのか、記者会見を開いて国民の前できちんと説明すべきである。

救う会や家族会が出した声明によると、生方議員は9月23日の国政報告会で次のように述べていた。

*「(横田めぐみさんは)生きていない」

*「生きているなら帰すではないですか。帰さない理由は全くない」

*「遺骨を送ってきて日本で鑑定をして当人ではないと言ったのですけれども、あの時の状況で遺骨からDNAを鑑定してそれが横田さんであるのかないのかというような技術力はなかったのです」

*「日本から連れ去られた拉致被害者というのはもう生きている人はいない」

*「日本国内から連れ去られて行ってあちらで教育を受けて日本語を教えるなどをしたというのは拉致被害者は、今は生存者はいないのだと思う」

*「拉致生存者がいると思っている人はたぶん自民党でも一人もいないと思う」

*「横田さんが生きているというとは誰も思っていないのです、自民党の議員も」

*「小泉さんが行って話をして決まったことを守らなかったというのがいけないのであって。守らなかったという意味は、いったん拉致家族の方たちを帰すけれども、もう一回戻ってきてくださいよ、ということで小泉さんはOKしている。ところが、帰ってきたら全然戻らないまま、もうそんなの1回戻してきたらなんで返さなければいけないのだ、そんなの交渉の時に言わなければならない」

北朝鮮が返還した遺骨が横田めぐみさんのものではないとわかったのはDNA鑑定の結果である。それをデタラメな鑑定で、日本にそんな技術力はなかったと言っている。そこまで言い切るには、それなりの根拠があったはずだ。単なる思い付きでこんなことが言えるはずがない。なぜこのような考えを持つに至ったのか、生方氏は説明する責任がある。

横田さんが生きているなら帰すはずだ、とも言うが、横田さんが北朝鮮にとって都合の悪い情報を持っていたら、簡単には帰さないはずだ。だからこそ北朝鮮との交渉が難航しているのに、「生きているなら帰すはずだ」とは、何とノーテンキな発言だろう。

もし「生きているなら帰すはず」という理屈が正しいなら、なぜ北朝鮮は、蓮池薫さん夫妻、地村保志さん夫妻、曽我ひとみさんの5人を「一旦、北朝鮮に戻せ」と言ったのか。北朝鮮に素直に拉致被害者を帰す気があったら、最初から無条件で子どもたちも一緒に帰国させただろう。

生方氏は、拉致被害者北朝鮮から取り戻すことが、どれだけ困難で難しいかということをまるで理解していない。「北が帰さないのは、彼らが死んでいるからだ」という短絡的発想には、驚き呆れて啞然とするばかりだ。

さらに聞き捨てならないのは、「横田さんが生きているというとは誰も思っていないのです、自民党の議員も」という発言だ。この人、北の工作員に取り込まれて、北朝鮮有利に世論を誘導しようとした可能性がある。撤回して終わり、謝罪して許されるという問題ではない。背後に北朝鮮の工作がなかったかどうかも含めて、自民党は徹底的に追及すべきと思う。