信じがたい発言が飛び出した。よりによって自民の天敵、辻元清美氏を応援するとは。選挙戦もはや終盤戦、1票でも多く得ようと死に物狂いで戦っている大阪10区の大隈和英氏は、悔し涙に暮れているのではないか。
山崎拓・自民党副総裁は、かつて愛人に撮られた裸の寝姿写真が流出して衆院選で落選した。しかし小泉内閣時代、盟友小泉氏に救われて衆院議員に復帰。
この時は、小泉首相に頼まれた公明党が、嫌がる創価学会婦人部をなだめすかして山拓を応援させたと伝えられる。晴れて議席を回復し、みそぎをすますことができたのは、ひとえに人の恩、人の情けのおかげだ。
にもかかわらず、この醜態。余生は、受けた恩に報いるため元自民党副総裁として党の発展のために尽くすのかと思いきや、辻元清美氏の応援演説を行い、「小選挙区は(自民公認の大隈和英氏ではなく)辻元清美氏に」と訴えたというのだから、開いた口がふさがらない。
だいたい辻元清美が「日本の政治に必要」という認識はどこからでてくるのだ。考えられない。ポピュリズム政治家の代表格であり、「日本の政治に有害」と言うのが正しい。当ブログでも、安倍元首相を誹謗中傷する発言について取り上げたことがある。
下は大隈氏が除名を求めたという産経の記事。
大隈和英氏が山崎拓氏の除名を求めたのは当然こと。ただ、この事件、東京8区で対抗馬と横一線という自民・石原伸晃氏にとっては朗報かも。
山崎拓氏は石原派の最高顧問でもある。石原伸晃氏は、時を移さず、山崎氏を最高顧問職から解任し、党に山崎氏の除名を申し入れるべきだ。8区内の自民保守層は石原氏の決断力を高く評価すると思う。
【追記】
こなる氏のブログによると、25日に安倍元首相が大隈氏の応援に入っている。
山崎拓氏が辻元氏の応援を行ったのは27日。安倍さんへの対抗意識、もしくは嫌がらせだったのかもしれない。なんと器の小さいことか。中曽根康弘元首相が、最後まで後継者と認めなかったのもうなずける。
続報が入った。大阪府連が自民党本部に正式に除名処分を求める上申書を出したようだ。党本部は、大隈氏の名誉のためにも、さっさと山拓のクビを取ってもらいたい。