吊りしのぶ

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モリカケサクラの呪文にすがる立民代表選

まあ、あきれてものも言えないというか、バカバカしいというか。衆院選で惨敗したのに、結果を深刻に受け止めていないのだろう。

まだモリカケサクラと騒いでいる候補がいる。モリカケサクラ、モリカケサクラ、モリカケサクラ……と呪文を唱えていれば党勢が回復し、議席が増えると思っているのだろうか。なんとかに付ける薬はないと言うが、本当に懲りない人たちである。

政策論議そっちのけで下らない追及に血道を上げていた辻元清美、今井雅人、川内博史、黒岩宇洋(たかひろ)、尾辻かな子の各議員はみな落選してただの人になった。

こんな連中に国会に戻ってきてほしいと思う国民はごく少数だと思うが、このままでは立民という党そのものも同じ運命をたどるのではないか。

20日に開いた公開討論会で、

小川淳也元総務政務官は森友・加計学園問題を念頭に「政権に近いお友達が、身内びいきで、特別扱いを受けている。公平で公正な社会を志向する立ち位置を大事にしたい」と述べ、支持層に訴えた。(産経ニュース11月20日)

という。

加計学園問題では「政権に近いお友達が特別扱いを受けた」事実は確認されていない。既に同学園グループの岡山理科大学獣医学部も開設された。

学校法人「加計学園」の獣医学部の開学が認可されたことを受けて、衆議院文部科学委員会が開かれ、林文部科学大臣は「学部設置の構想は先端的な研究など新たなニーズに対応すると確認されたものだ」などと述べ、認可までの手続きは適正に進められたという認識を示しました。NHK特設コーナー2017年11月15日)

とある通りだ。

その後、加計学園理事長が安倍首相と会った会わないでごたごたしたが、2人が会ったという立証は今に至るまでなされていない。

しかし仮に会った事実があったとして、だからどうだというのか?

問題の本質は、安倍首相が獣医学部開設で加計学園を優遇したかどうかであり、その点について、今は外務大臣となり当時文科大臣だった林芳正氏が、認可のプロセスは適正だったと国会で述べている。

プロセスが適正だったということは、安倍首相の介入はなかったということだ。

このようにもう白黒決着がついているのに、小川淳也氏はただの臆測で(=安倍氏と加計学園理事長がお友達だったのだから、たぶん優遇したんじゃないか。いや絶対優遇したはずだ)、いまだに「身びいき」だの「特別扱い」だのと中傷を続けている。

森友学園問題もそうだ。これも今日に至るまで安倍氏や昭恵夫人が不正に関与した証拠は何一つ出ていない。政治家への忖度すらなかったことが明らかになっているのに、いったい小川氏は何を批判したいのだろう。

森友問題は財務省の内部問題にすぎない。

当時の佐川局長が、森友への国有地払い下げについて事実関係をきちんと把握しないまま国会答弁に臨んだため、いい加減な答弁をしてしまい、つじつまを合わせるため公文書改ざんを指示した。

これが現場の近畿財務局職員に過重な負担、精神的・物理的な負担を与え、不幸な自殺を招いたのである。

今月も8日に、人事院が亡くなった職員の妻に「公務災害認定の記録」を開示したが、文書改ざんの経緯は記されておらず、当然のことながら政治家の関与を示す表現もなかった。

 開示された70ページの文書によると、赤木さんは2017年7月、国有地売却問題の発覚後に国会対応などに追われている中でうつ病を発症。発症前の半年間は1カ月当たり平均約100時間の時間外労働が続いていたことなどを挙げ、「精神疾患の発症と公務に相当因果関係が認められる」と判断していた。

 赤木さんは18年3月に自宅で命を絶った。一方、文書には改ざんの経緯に関する記述はなかった。

森友問題で安倍氏や昭恵夫人が不正に関係した証拠は何一つない。忖度した証拠もない。

にもかかわらず、小川氏がまだモリカケサクラにこだわる理由が理解できない。こんなことでは絶対に日本国の総理大臣にはなれないだろう。

「なぜ君は総理大臣になれないのか」と一生言われたいのなら、それはそれで1つの選択だが、稚拙な選択であることは間違いない。

小川淳也氏が将来、政界を引退した時は、きっとこう報道されるだろう。

「話題になった映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』のモデルとなり、2021年11月の立憲民主党代表選にも立候補しました。以上」とね。

なお、冒頭の産経ニュースにはこんなことも書いてあった。

逢坂誠二元首相補佐官は「国会で噓をつく、情報公開はしない、公文書を廃棄、改竄する。とんでもない状況になっている」と政権を批判した。

情報公開のやり方は行政側にルールがあり、ルールに則ってそうしただけだろう。

人事院の公務災害認定の記録については、総務省の審査会が「開示すべき」と答申したので、人事院が開示を決定した。これも行政ルールに則った対応だ。別に政権側に落ち度があるわけではない。

公文書の廃棄、改ざんは確かに問題だが、佐川氏の件はもう全貌が明らかになっており、職員の妻が自分で裁判に訴えたのだから、あとは裁判の場で争えばいいことだ。

財務省が批判されるのは当然としても、これを政府全体の問題に仕立て上げ、自公政権の犯罪であるかのように批判するのは、筋違いも甚だしい。

「国会で噓をつく」も、安倍氏の桜を見る会の答弁のことを言いたいのだろう。

しかし、「安倍氏が118回も虚偽答弁をした、ウソをついた」といった類いの批判は、それこそウソのレッテル張りで、安倍氏はウソなどついていない。虚偽答弁もしていない。

逢坂氏は、マスコミと野党が「ウソをついた、虚偽答弁した」の大合唱を繰り広げたため、そう信じ込んだ一部国民により反安倍世論が作られ、それに乗っかって安倍政権を批判してるだけ。マッチポンプというやつだ。

安倍氏は国会で事実と異なる答弁をした。これは誰も否定できない。だが、それはウソだったのか? 違う。

安倍氏はそう答弁する合理的な根拠があって答弁したのであり、それはウソでも虚偽でもない。この点は前に詳しく述べた。

モリカケサクラ問題はまもなく終幕を迎える。その時、臆測だけで一国の総理とその夫人を非難・中傷・罵倒してきた野党議員やマスコミはどう責任をとるのだろうか。

公職にある総理大臣があれこれ言われるのは仕方ないにせよ、選挙に出馬してファーストレディになったわけでもない昭恵夫人に浴びせた心ない非難・中傷・罵倒の数々について、彼らはどんな態度をとるのか。

20日の産経新聞コラムは、立民の江田憲司氏を名指しで批判した。江田氏が果たして人間の良心を持ち合わせているのかどうか、じっくり観察しようではないか。

 あの狂熱的な批判と追及の嵐はどこへ去ったのか。森友学園に関する財務省の決裁文書改竄(かいざん)をめぐり、新たな文書が開示されるたびに、マスコミや野党が、「主犯」扱いをしていた安倍晋三元首相への言及が消えていく。キツネにつままれたような気分である。

▼人事院は今月8日、文書改竄にかかわり自殺した近畿財務局元職員の公務災害認定の記録を、妻側に開示した。それによると元職員は国会議員からの資料要求や行政文書開示請求、マスコミ対応などに追われ、平成29年7月に鬱病と診断されている。

▼超過勤務が慢性化して精神面、肉体面の過重な負荷から自殺に至ったという。昨年10月に公開された元職員の元上司の証言と符合する。「少しでも野党から突っ込まれるようなことを消したいと(改竄を)やりました」「作業量を減らすためにやった」。

▼自身の答弁を踏まえて文書を改竄するよう求めた財務省の佐川宣寿(のぶひさ)元理財局長も、30年3月の国会証人喚問で釈明した。「連日連夜、朝までという日々で、毎日ご質問を受ける中で(答弁準備の)余裕はなかった」。今年6月に開示された元職員が職場に残した改竄経緯に関する文書にも「現場として(森友を)厚遇した事実はない」と記されていた。

▼立憲民主党の江田憲司代表代行は、30年3月の事務所名ツイッターで安倍昭恵夫人を罵倒した。夫人の森友視察がなければ「人ひとり死ななくて済んだんですよ!良心の呵責(かしゃく)というものがないんですか?」などといった人格攻撃だが、同様の罵声を少なくない野党議員が発していた。

▼文書改竄が許されないのは当然である。とはいえ的外れな追及で関係者に負荷をかけ、改竄の一因を生んだ野党が素知らぬ顔でいるのは納得いかない。(産経抄2021年11月20日)