吊りしのぶ

気の向くまま、思い付くままに。記憶にとどめたいoutputの場として。

小山田圭吾氏の活動再開を喜ぶ。彼を誹謗・中傷した連中こそ懺悔すべき

小山田圭吾氏が活動を再開するという。よく決断したと思う。過去は過去として、心機一転、音楽活動に再チャレンジしてほしい。

すでに、小山田氏がやったとされ、マスコミや世間から集中砲火を浴びたイジメの主要部分は事実無根だったことが明らかとなっている。

日頃、「イジメは絶対ダメ」と公言しているマスコミが、事実関係をろくに確かめもせず、ネットに上げられた断片的な情報を鵜呑みにして一方的に叩きまくり、1人の音楽家の人生を滅茶苦茶にしてしまった。

これこそ正真正銘のイジメと言わずして何と言おうか。

特に、テレビで小山田氏を罵倒した芸能人はひどかった。一体、彼らの何人が25年以上前に出た『クイック・ジャパンVOL.3』誌(1995年8月刊)の「村上清のいじめ紀行第1回 小山田圭吾の巻」と『ロッキング・オン・ジャパン』誌(1994年1月号)の小山田圭吾インタビューを直接読んだ上で発言したのだろう。

今でもよく覚えているが、昼間のワイドショーで著名な男性アナが、「ネットをちょっと調べれば彼がどんなひどいことをやったかすぐ分かるんですよ」という意味のことを言っていたことだ。

ネットをちょっと調べれば小山田氏が問題のある人物だとすぐ分かるのに、なぜ東京五輪の組織委は調べなかったのか、という批判である。

しかし、このアナウンサーは「ネットに出ていることが、本当に正しい事実だとどうして言えるのか?」とは考えなかったようだ。

小山田氏は公表した謝罪文で、指摘されていることの中には事実と違う部分があると書いていた。後に週刊文春から受けた取材で、具体的にどの部分が事実と違うのかを彼は具体的に語っている。

世の多くの人が彼がやったと思い込んだ「卑劣なイジメ」「悪質極まりないイジメ」の大半が、実は彼がやったものではなかった。

実はこのことは、小山田氏自身が語らずとも、問題となった掲載誌2冊をきちんと読めば、ある程度は分かったことである。

彼をボロクソにけなしていた連中は、2つの掲載誌の元の全文を読まなかったか、読んでも適当にしか読まなかったのだろう(と私は推測する)。

ネット上に公開された情報には、オリジナルの記事を人為的に操作したものがあった。真実を知るには現物かそのコピーを入手するかしなければならず、それには手間と時間がかかる。くだんのアナウンサーの言うように「すぐに分かる」ようなことではないのである。

マスコミを含む多くの人がネット情報を鵜呑みにした結果が、あの集団リンチにも似た小山田圭吾叩きだったのではないかと思う。

ウラも取らず、本人にろくに取材もせず、ネット検索で得られた情報だけで、とことん誹謗・中傷しまくったマスコミの罪は重い。

本来なら、「世間では小山田圭吾氏を非難する声が強いが、言われていることは本当なんだろうか?」という問題意識を持ち、小山田氏や掲載誌の関係者、当時の事情を知る人たちに取材して真相を明らかにするのがメディアの務めのはず。

そんなメディアはなかった(ほとぼりが覚めてから小山田氏に取材した週刊文春ぐらいか。それでもかなり詰問調の取材だったような気がするが……)。

世間が1つの方向へワッと動き始めると、どこも「右へならえ」でその流れに乗った報道や発言しかしない。みんなそれを鵜呑みにして疑おうとしない。

日本人の国民性の悪い部分が露骨に出た事件であった。