吊りしのぶ

気の向くまま、思い付くままに。記憶にとどめたいoutputの場として。

「霊感商法で助けられた人もいる」発言は何も間違ってない。高橋真麻さんは謝る必要なし。

高橋真麻さんが「霊感商法で助けられた人もいる」と発言して、批判の声が上がり、謝罪に追い込まれたと聞いて啞然とした。

高橋さんは専門家ではないから、おそらく旧統一教会のことも霊感商法のことも詳しくは知らないと思う。しかし、彼女なりにこれまで報道されたマスコミの情報を吸収し、自分の頭で考えた上で発言したのだろう。

その発言はごく常識的なものだ。

それなのに、旧統一教会や霊感商法について圧倒的に豊富な情報を持つ専門家が、情報量の多さを振りかざして封殺する。旧統一教会を全面的な悪と決めつけた連中や野党の有力政治家までが、よってたかって押さえこんでしまう。

テレビタレントとしては、批判が殺到すれば謝罪するしかない。しなければ、テレビに出られなくなってしまうからだ。かわいそうに。

日ごろ、「日本社会は同調圧力が強いからマイノリティーや少数意見の持ち主、変わった個性の持ち主は生きづらい。これを改めなくては」とか「みんな違ってみんないい。一人一人の意見を尊重しましょう」と言っているマスコミが、手のひらを返したような態度を取る。

社会全体を一つの意見で塗りつぶそうとする動きを、マスコミが先頭切ってあおっているのだから、開いた口がふさがらない。

結局、「多様性の尊重」なんて口先だけ。いったん何かあると、日本社会は戦前も今も一つの方向にワーッと動き出して誰も止められないのだ。

旧統一教会への非難を反安倍勢力や野党が利用する形で、今の日本は集団ヒステリー状態にある。

理性をどこかへ放り出して感情に任せて暴走する人たち。愚かと言うしかない。

高橋さんの発言が何も間違っていないことは、霊感商法対策に取り組む弁護士自身が認めている。

この記事で、全国霊感商法対策弁護士連絡会の渡辺弁護士の発言に注目したい。彼はこう語っている。

「旧統一教会と正体を明かされても、その段階で被害者はすっかり信者になっていて訴えない」

この発言の意味するところは何か。

(渡辺弁護士から見て)その人は霊感商法の被害者なのに、当の本人は信者になっていて被害者意識がない。被害を受けたと思っていないから旧統一教会を訴えることもしないし、お金を取り戻そうともしない。

と、こういうことだ。

では、なぜ被害者意識がないのか? なぜ信者になったのか?

答えはただ一つ。

霊感商法で高額の印鑑を買ったにせよ、はたまた「浄財」を奉納したにせよ、とにかくその人は納得してそうしたということであり、信者にまでなったのは、その人が「助けられた」「救われた」と思ったからだ。

それ以外考えられない。

こう見れば、高橋真麻さんの発言は、何も間違っていないことが分かるだろう。