吊りしのぶ

気の向くまま、思い付くままに。記憶にとどめたいoutputの場として。

日刊ゲンダイにも女性自身にも旧統一教会との「接点」があった!

旧統一教会本体ではなく関連団体とほんのわずかの「接点」があっただけでもアウトというのが、昨今の風潮のようだ。

その風潮を作り出したのはマスコミだが、「政治家はダメだがメディアはいい」という二重基準は許されない。

光文社発行の「女性自身」が杉田水脈議員の事務所に取材を申し込んだところ、同事務所から、

  • 「ちなみに御社は統一教会と関係はないんですか?」
  • 「関係ないと、どうやって証明されますか?」
  • 「『統一教会と関係のあるメディアからは取材を受けるな』と言われているので、こちらも安心して答えるわけにはいかないので。“関係ない”ということを証明していただかないと」

と問われ、困惑したという。

これに対し紀藤正樹弁護士は「“光文社”を知らない?」と間の抜けたツイートをしている。

光文社だろうが、文藝春秋だろうが、「接点」や「関わり」があっただけでアウトというスタンスをとっているわけだから、「自分のところは大丈夫なんですか?」と杉田議員の事務所は忠告してくれたのだ。

そうしたら案の定、光文社は旧統一教会の関連団体と「接点」があったことが判明した。それを指摘したのが、上記「事実を整える」というウェブサイト。

光文社がUPI通信社から写真を購入している事実を突き止めた。

UPIはアメリカの老舗の通信社だが、2000年に旧統一教会が出資するニューズ・ワールド・コミュニケーションズが買収した。

UPIのことは、ウィキが詳しい。

ウィキ英語版にも、はっきりと、

UPI was purchased in May 2000 by News World Communications, a media conglomerate founded by Unification movement founder Sun Myung Moon,

(UPIは2000年5月に、統一運動の創始者文鮮明によって設立されたメディア複合企業体のニューズ・ワールド・コミュニケーションズにより買収された)

と書いてある。

つまり、UPI通信社はれっきとした旧統一教会の関連団体だ。「女性自身」(=光文社)はそのUPIから写真を買っていた! もはや「接点」ないとは言わせない。

リンクした「事実を整える」を見れば分かるように、2017年9月28日のウェブ記事にその証拠がある。

旧統一教会関連団体と「接点」も「関わり」も持つなというのであれば、「女性自身」もUPIの提供する写真を買うべきではなかった。

杉田議員事務所は、この種の自己点検を「女性自身」に対して求めたのだが、同誌編集部には通じなかったようだ。

旧統一教会関連団体と一切「接点」や「関わり」を持つな、という荒唐無稽な主張を掲げれば、こうやって、じきにブーメランとなって返ってくる。

現在、岸田政権叩き、自民党叩きに血道を上げている週刊文春も、発行元の文藝春秋が過去に、旧統一教会系の米紙ワシントン・タイムズの花形記者、ビル・ガーツ氏の著書『誰がテポドン開発を許したか――クリントンのもう一つの“失敗”』(1999年)を邦訳出版した。

同書の「訳者あとがき」の一節はこうだ。

「ワシントン・タイムズ」の軍事専門記者である著者ビル・ガーツは、多くの極秘資料を駆使して、その現況(引用者注:地下核実験やミサイル発射テストなどワールドワイドに広がる核拡散と増殖の状況)をヴィヴィッドに描いてみせる。

著者が繰り返し述べているように、いくらハイテク機器を駆使して機密情報を収集・分析しても、それが政策に反映されないことに義憤を感じてマスコミに情報を流す告発者が増えてきた。

とりわけ報道実績のある著者のもとには、リークされたデータが続々と寄せられるという。

誰が読んでも、ワシントン・タイムズとビル・ガーツ記者への賞賛の言葉である。

こうやって文藝春秋は旧統一教会の関連団体とその構成員を高く評価し、同紙にお墨付きを与えた。

最近のマスコミ風に言えば、日本のトップメディアが旧統一教会系団体の広告塔となったということだ。

きっと旧統一教会は内部で「一流出版社の文藝春秋が教祖様の作られたワシントン・タイムズを高く評価し、翻訳本まで出した。私たちのやっていることが認められた!」と宣伝し、信者の獲得や霊感商法での資金獲得に利用したことだろう。

文藝春秋の罪は重い(はず)!

話は戻るが、UPI通信社からの写真購入は、週刊文春以上にハッスルして旧統一教会叩き、自民党叩きに邁進する日刊ゲンダイ(DIGITAL。以下同)もやっていた。

ご覧の通り、旧統一教会を今まさに叩きまくっているさなかの8月13日公開の記事に、UPI通信社の写真が使われている。

米映画「グリース」主演のオリビア・ニュートン・ジョン(左)とジョン・トラボルタ(C)UPI=共同

これはUPIが販売している写真を日本の共同通信が仲介し、同社が窓口となって国内メディアに売っているということ。

旧統一教会関連団体の「世界日報」に一度だけインタビューが載った国会議員を「旧統一教会と関係アリ 112人リスト」に含めて公開し、「底なし政界汚染 安倍元総理と『統一教会』ズブズブの深淵」と報じた日刊ゲンダイ。

とすると、旧統一教会系関連団体であることが明らかなUPI通信社の写真を、一度でもお金を払って買った(UPIを経由して旧統一教会にお金が流れた可能性も!)日刊ゲンダイは、旧統一教会と「接点」があり「関わり」があったと非難されて当然である。

もはや日刊ゲンダイに政府・自民党を叩く資格がないことは明白だ。