アントニオ猪木氏が10月1日亡くなった。夜のニュースは長い時間を取って猪木氏の生涯を振り返っていた。
自分はプロレスに興味がないのでよくわからないが、猪木氏がガッツの人であり、根性の塊、不屈の魂の持ち主であることは前から感じていた。
晩年、難病に冒され、弱った姿を世にさらすのは相当勇気のいることだったと思うが、あえて病と闘う姿を公開し、死期が迫ってもその姿勢は変わらなかった。
そうすることで、最後まで力を振り絞って生きようとする自分の姿を見てほしいと、人々にメッセージを投げかけたのだと思う。
アントニオ猪木氏は国会議員だった時期もある。国会議員として北朝鮮との交流を深める姿には危ういものを感じ、自分は支持できなかった。しかし、今はそのことは置こう。
病魔と闘う猪木氏の姿を追ったニュースを見て、深い感動を覚えた者として、亡くなられたアントニオ猪木氏のご冥福を心からお祈り申し上げます。
その上で、一言付け加えたい。
アントニオ猪木氏は2008年11月、味の素スタジアムで開催された旧統一教会のイベントに参加した。この時は国会議員ではない。
有田芳生氏が当時、その事実をブログで報告している。
2008年だから、統一教会系新聞で20年前に対談してさんざん叩かれた高市早苗氏よりも、ずっと最近の出来事だ。
しかも、有田氏がブログ本文で「統一教会が味の素スタジアムで本日開催~」と書いているくらいだから、関連団体といっても統一教会色の強いイベントだったことがうかがえる。
そこでミヤネ屋ご出演の梅沢富美男さんにお尋ねしたい。
梅沢氏は、ミヤネ屋で
「旧統一教会って反社会的団体でしょ。我々芸能人がそんなものに関わったらもう活動できなくなるし、芸能人として生きていけない。そんな団体と国会議員が関係をもつってどういうことですか!」
という趣旨の発言をしていた。激怒しながら。
たまたまテレビでそのシーンを見て印象に残ったので、大筋で間違いはないと思う。
もちろん司会の宮根誠司氏も同様の話しぶりだった。
同じ番組を見たらしい人が書いているブログがあったので、リンクさせていただく。
で、自分が梅沢富美男さんにお聞きしたいのは、故アントニオ猪木氏は統一教会系のイベントに出て、出演料も受け取っていたらしい(ただし、断定はできない)ということ。
梅沢さんは、ミヤネ屋での発言内容から推して、
旧統一教会という反社会的団体に関わるなんて国会議員にあるまじきことで、それは芸能人も同じ。芸能人ならその後干されて活動できなくなることもあり、絶対やってはいけないこと。
と、おおよそこのように考えておられるはず。
では、故アントニオ猪木氏が2008年に旧統一教会系イベントに出演したことについては、どのようにお考えになるのか?
梅沢さんの基準によれば、アントニオ猪木氏は絶対やってはいけないことをやった、その後干されて活動できなくなっても仕方ないほどのことをやった、ということになりますが。
当然、この点については(プロレスラー・国会議員としての功績は別として)故猪木さんを批判なさいますよね。
それとも、2008年当時は旧統一教会が反社だと騒がれていたわけではないから、故猪木さんの行為は何ら非難されるべきものではないとお考えですか?
是非、今週のミヤネ屋にご出演なさったとき、お考えをお聞かせいただきたい。