公明党の支持母体が創価学会というのは周知の話。公明党の創設も池田大作氏が指示したもので、宗教法人創価学会が政治活動を行うために作ったのだろう、とは思っていた。
ウィキペディアにも、
創価学会名誉会長の池田大作を創立者とする。
と書いてある。
ただ、公明党の代表が公の場でそれを明言するのは聞いたことがなかった。
さっき、こちらのブログを拝見したところ、リンク先のツイッターの動画で、山口那津男代表がはっきりそう言っているのを聞いて「ほぅ」と思った。
リンクはこちら。
インタビュアー 中共系香港メディア鳳凰衛視
山口那津男・公明党代表
Q 日本と中国は国交正常化50年ということですが、過去の教訓をどういうふうに生かすべきでしょうか。
山口 公明党は一貫してこの日中関係、野党の時も与党になってからも、また関係が山があったり谷があったり、いろいろな波がありましたけれども、一貫して友好交流を継続している。この姿勢はこれからも変わりません。公明党の創立者である池田大作(創価学会)名誉会長は、この日中関係を金の橋にたとえて、崩れざる朽ち果てることのない金の橋を築くことが大切である。そしてこの橋を渡れば渡るほど強くなる、ということを我々に伝えています。
なるほど、「池田大作氏の指示を受けて誰か別の信者が創設者になったのではなくて、池田氏自身が創設者だった」ということがよく分かった。
しかし、山口代表がここまで強く池田大作氏の影響を受けているとなると、自公政権が媚中外交から脱却するのは相当難しいかもしれない。
日中関係は「金の橋」で「この橋を渡れば渡るほど強くなる」って、中国が侵略の牙をむき出しにしている今の時に持ち出す言葉なんだろうか。
とはいえ、中国メディア向けのメッセージだから、リップサービスを含んでいる可能性もある。儀礼的な意味で池田大作氏の言葉を持ち出しただけかもしれない。
そうであってほしいと願うが、本気でこんなふうに思っているとしたら、とても危うい。
なお、宗教法人創価学会が政治活動の一環で政治団体を作り、それが政党となって国政に関与しても、それ自体は何の問題もない。
「信教の自由」「結社の自由」「政教分離」のいずれの点から見てもノープロブレムである。