吊りしのぶ

気の向くまま、思い付くままに。記憶にとどめたいoutputの場として。

玉川徹氏の電通発言は安倍氏の「虚偽答弁118回」よりはるかにタチが悪い。もちろん玉川氏の降板は当然

玉川徹氏は降板するのに、なぜ「虚偽答弁118回」の安倍元首相はお咎めなしだったのか、と相変わらず三流大衆紙の日刊ゲンダイ(Digital)が愚劣なことを報じている。

こんなことにも安倍元首相を持ち出してくるとは。

  1. 玉川徹氏は降板して当然。その理由は…
  2. 国民的影響の大きい「公共の電波」を使って政治的偏向発言
  3. 安倍氏の答弁は、八代英輝弁護士の共産党批判発言と類似。玉川発言とは全く性質が違う
  4. そもそも「虚偽答弁118回」という言い方が卑劣で不当なレッテル貼り
  5. 回数が118回になったのは野党が何度も同じ質問を繰り返したから。いわばマッチポンプ

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どこまでも安倍氏を貶めたいのが、一部の反安倍勢力。それを「そうだ、そうだ」と喝采する愚かな大衆。

頭を使ってモノを考えられない人たちのなんと哀れなことか。せっかく頭があるのだから少しは使ったらどうだ、と言いたくなる。

たとえば、こんな意見が載っている。

《公共放送で虚偽発言したのだから降板は当然というが、国権の最高機関である国会という公の場で、118回も虚偽答弁した安倍元首相はそのまま居座り続けたが?》

《玉川さんは事実誤認を認めて謝罪した。でも、安倍さんは衆院調査局が確認しただけでも計118回も虚偽答弁したのに、その事実を認めることも、謝罪することもなかった。玉川さんを叩いている人はなぜ騒がなかったのか》

「玉川さんを叩いている人はなぜ騒がなかったのか」と言うが、具体的な人の名前を挙げずに、こんなことを言っても無意味。具体的には誰なのか。

「安倍氏の虚偽答弁118回」は、広範にいろんな人から批判された。安倍氏のことも叩き、かつ今回の玉川発言を叩いた人は多いのでは?

特に問題だと思う人物の具体名を出して批判してもらいたい。そうすれば、その人が反論するなり、弁明するなりするだろう。

■玉川徹氏は降板して当然。その理由は…

自分は玉川氏は降板して当然だと考えるが、安倍氏の「虚偽答弁118回」なるものは、それとは全く性質が異なり、そもそも同列に扱うべき事柄ではない。

まず玉川氏。ちなみに彼の番組発言の全文は次のリンク先にある。

news.yahoo.co.jp

彼は安倍氏の国葬について「演出に電通が関係している」と公共の電波を使って発言した。これは完全にフェイクニュースだった。

電通が関係しているかどうか事前に調べたわけでもないし、取材した形跡も見られない。そういうことを報じていたメディアがあって、それを信じて発言したわけでもない。

彼はテレビ朝日の社員だ。テレビ朝日ないし朝日新聞が彼の発言前に、そうした事実を報じていただろうか? 報じていない。

ただの臆測や思い付きで語ったこと。これこそ正真正銘の虚偽発言だ。

彼の頭の中に「安倍氏の国葬は電通が演出に関係している」という「記憶」があったわけではない。なぜなら、そういう情報は事前にどこにもなく、その種の情報に接して彼がそう思い込んだ、ということではないからだ。

彼は自分だけの頭の中で「安倍氏の国葬の演出には電通が関係している」と思い込んだ。その思い込みを何の検証もすることなく公言した。これが玉川発言が致命的誤りである理由だ。

■国民的影響の大きい「公共の電波」を使って政治的偏向発言

もう1つ加えるとすれば、発言した媒体が公共の電波であったことだ。

放送局は極めて公共性の高い組織である。それは放送法遵守を前提として運営される組織だ。

なぜなら電波は総務省によって各局に割り当てられたものであり、各局は、競争入札のような形で自由競争によって得たものではない。

一種の既得権であり、新規参入の極めて難しい世界である。そうやって規制で保護されたテレビ業界だからこそ、放送法によって政治的に公平であることが義務づけられている。

しかるに玉川氏は、ありもしない電通の関与をでっち上げ、あたかも電通利権がからんでいるかのように発言した。

そのうえ「国葬の政治的意図」などと言い出し、国葬の式典を見た国民が感動するように、電通を含む演出側(岸田政権)によって政治的に仕組まれていた、という意味のことを言った。

彼の発言の行間を読んで言えば、式典を見て感動した国民が安倍氏のことをほめたたえるように、功罪相半ばする安倍氏の業績の「罪」の部分を忘れてしまうように、岸田政権が誘導した、と言いたいのだろう。

それが彼の言う「国葬の政治的意図」である。弔辞に菅元首相を選んだのも仕組まれたもの、ということらしい。

全くふざけた言い分で、そこまでして安倍氏を貶めたいのかと言いたくなる。これは国葬なのだ。国を挙げての葬儀なのだ。故人を偲び、故人の業績を思い起こし、故人の人柄を最大限クローズアップする。それが葬儀というものだ。

どこの世界に葬儀で故人の悪口を言う奴がいるか! わざわざ葬儀で故人の負の面をあげつらうなんてあり得ないだろう。

どんな葬儀でも当たり前に行うであろう演出を、わざわざ「政治的意図」「政治利用」とくさし、こんなものやるべきじゃないと言っている。非常に悪質で偏向した見方だ。

番組では「弔辞は自然な感情の発露だった」という意見もあったが、「それこそが仕組まれた政治的意図なのだ」という玉川氏の発言によって、どこかへ吹き飛んでしまった。

しかも、玉川氏が電通という超巨大企業を持ち出したことにより、視聴者には玉川発言が強烈な印象となって残ったことは間違いない。だからこれだけ大きな問題になったのだ。

玉川氏は「見方はいろいろ」というMCの羽鳥アナの発言をさえぎって自説を押し通しており、他のゲストも結局は玉川氏の意見を追認するような喋りをして、次の話題に移っている。

政治的に公平とは、とても言えないことは明らかだ。

■安倍氏の答弁は、八代英輝弁護士の共産党批判発言と類似。玉川発言とは全く性質が違う

安倍氏の虚偽答弁なるものは全然虚偽ではない。「虚偽答弁」という言葉は不当なレッテル貼りである。

これはかつて八代英輝弁護士が、日本共産党について「暴力革命を放棄していないと綱領に書いてある」と発言し、共産党の抗議を受けて撤回し、謝罪したことと似ている。

八代弁護士は、綱領に書いてあると「記憶」していて、その記憶が誤りだったことを認め謝罪した。

八代氏は、共産党が「破防法に基づく公安調査庁の調査団体」であることを根拠に「共産党は暴力革命路線を放棄していない」と言いたかったようだ。

しかし、「綱領に書いてある」と事実と異なることを言ってしまった。

八代氏の「記憶」が間違っていたわけだ。八代氏はその場の思い付きや臆測で発言したわけではない。

だから謝罪した。共産党は彼が2回謝罪したので鉾を収め、番組も八代氏を処分しなかった。

安倍氏のケースはこれに似ている。

安倍氏も秘書に調査させた上、その報告を受けて国会で答弁してきた。秘書から聞いた話が「記憶」として安倍氏の頭に残り、一貫してその「記憶」に基づき答弁したわけで、臆測や思い付きで答弁したわけではない。

玉川氏のケースとは全く違う。

その代わり、安倍氏の場合、秘書が安倍氏に虚偽の報告を上げていたわけで、公設第1秘書は政治資金規正法違反(不記載)で略式起訴されている。

■そもそも「虚偽答弁118回」という言い方が卑劣で不当なレッテル貼り

「虚偽答弁」という言い方が卑劣で不当なレッテル貼りだということは、前にも書いた。

安倍氏は国会で「事実と異なる発言」をしたため、後日、事実が明らかになった時点でそれを修正した。こういうのを「虚偽答弁」とは言わない。八代弁護士の発言を「虚偽発言」と言わないのと同じことだ。

法律家ならそんなこと百も承知のはずなのに、なぜか反安倍の怨念に凝り固まった弁護士たちまで「虚偽答弁」と言っているのには呆れる。

以下の拙ブログで、ある法律家がこの「虚偽」の意味を解説したウェブを引いて自分の考えを書いておいた。

tsurishinobu.hatenablog.com

tsurishinobu.hatenablog.com

■回数が118回になったのは野党が何度も同じ質問を繰り返したから。それを非難するのはマッチポンプ

回数が118回と3桁にもなったのは、野党側が同じような質問を何度も何度も繰り返し、同じ答えが返ってくるのをわかっていながら、安倍氏のイメージダウンを狙って執拗に攻撃したからだ。

回数が増えたのは、そうなるように野党が仕組んだからで、「虚偽答弁を118回もしたじゃないか」なんて非難するのは、マッチポンプそのものだ。

118回という数字は、いかに野党が貴重な国会質疑の時間を浪費したかの証明にすぎない。