吊りしのぶ

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養子縁組、印象操作で旧統一教会のイメージダウンに躍起の報ステ~法的問題が問われるのは2018年以降の4年間のみ

旧統一教会への質問権行使とは別に、養子縁組問題がクローズアップされているが、相変わらずマスコミの偏向報道がひどい。

昨晩の遅い夕食時のこと。報ステがこの問題を取り上げていたので、見終わった後、妻に聞いてみた。

吊り忍「今やってた統一教会の養子縁組。養子縁組あっせん法に触れるって言ってたけど、この法律、いつできたか知ってる?」

「うーん。よく知らないけど、だいぶ前からあるんじゃないの?」

吊り忍「施行されたのは2018年なんだよ」

「ええっ。そんな最近なの?」

吊り忍「そうそう」

「なんだか統一教会がずっと悪いことしてたみたいな報道ね」

吊り忍「2018年以降の4年間を問題にすべきで、その前は関係ないんだよ」

ざっとこんなやり取りである。

平日の夜はNHKニュースウォッチ9かテレ朝の報道ステーションを見ることが多い。

しかし妻は、「養子縁組あっせん法」が2018年に施行されたごく最近の法律だと知らなかった。

私が見た報ステの養子縁組報道では、2回見たそのいずれでも(拙ブログで書いたように1回目では大越キャスターが「常軌を逸した行為」と発言)、2018年施行または2016年成立について言及がなかった。

強調されるのは「19812021年に745件」と養子縁組が過去40年にわたって行われてきたことと、「20年ほど前までは教団が関与してきたが、それ以降はしていない」という教団側の説明。

これを聞くと「20年ほど前まで教団が関与してきたのなら違法じゃないか」と誰でも思うだろう。

しかし、法律が施行されたのは2018年だから、問題にすべきは今日までの約4年間のはずだ。

マスコミは「この4年間に何件の養子縁組があったのか」「この間の養子縁組について教団本部はあっせんしていないのか」を教団側に問い、それを報道するべきだろう。

ところが、NHKもテレ朝も、テレビニュースではそんなことは報じない。

今日も昼12時のNHKニュースで取り上げていたが、やはり「2018年施行」「2016年成立」の事実に触れることはなかった。

一番大事なポイントなのに、わざと外して報じている。教団のイメージダウンにつながる報じ方しかしないと決めているかのようだ。

これでは視聴者が、旧統一教会は過去20年も30年も法律違反を続けてきたと思い込むのも無理はない。

もちろん、ネットニュースや新聞報道では、養子縁組あっせん法が2016年成立、2018年施行ときちんと書いているものもある。おそらく厚労省の報道発表を踏まえて書いているのだろう。

しかし、その場合でも、法施行後に何件の養子縁組があったか、法施行後のあっせんの有無について、教団側に取材して回答を報じたところは見当たらない。

ことほどさように、マスコミというのは「角度のついた」報道を平気でやる。一連の統一教会報道を見てきてつくづく思うのは、「角度のついた」報道を行うのは朝日新聞など左派リベラル系のメディアだけではないということだ。

NHKもそうだし、産経新聞もそう。日本のマスコミは基本横並びで、多様性も何もあったものじゃない。

【追記】

22日夜の報ステもこの問題を取り上げたが、この日も養子縁組あっせん法の成立年、施行年に触れることはなかった。