「信教の自由」「請願権」を侵害されたとして、「旧統一教会との断絶決議」の取消しを求めて富山市を提訴した勇気ある男性、安田慎(まこと)さん。
その支援団体「安田慎さんの裁判を支援する会」HPによると、HP開設から約1週間後の1月21日、カンパの額が70万円を突破したそうだ。第一歩としては上々ではないだろうか。
3、4日前から珍しくPV数が跳ね上がったので、拙ブログを見て“貧者の一灯”を投じてくださった方もいるかもしれない(いないかもしれないが)。
カンパしてくださった方には私からもお礼を申し上げたい。
我が家の近くにはセブンイレブンがないため、これまで(カンパ先口座のある)セブン銀行は使ったことがなかった。
現金振込ができないと知って少々慌てたが、銀行のキャッシュカードを差し込んだら使えたので、そのままカンパした。
セブン銀行の場合、自分は口座を持っていないので振込手数料、それにATM利用料がかかる。
同会のHPには「ゆうちょ銀行ATMからも振り込める」と書いてあるが、都市銀行、地方銀行からも振り込めるはずだ。次はゆうちょ銀行か一般の銀行から振り込んでみるつもりだ。
裁判費用がいかほどのものか、自分はよく知らないが、1審、2審と続くことを考えると、まだまだ足りないのではないか。
1審で勝訴しても、富山市は控訴するだろう。それを考えると、桁が一つ足りないと思う。心ある方は引き続き、“貧者の一灯”で支援していただきたい。
たまたま拙ブログを目にされた宗教界の方がいたら、この問題を宗教界全体の問題として考えてアクションを起こしていただきたいと思う。
安田さんは記者会見で、
「未来永劫、関係を絶つとなぜ言わないのか!」と嚙みついてこられる人がいるじゃないですか。だから「そこまで何で言われないといけないんだろう」というふうに、私は感じる。
と語っていた。
こういう常軌を逸した声が噴出した場合、権力というものは、その声を背景にいとも簡単に暴走する。
権力が暴走を始めたら、日本国憲法も法律も目に入らなくなるということだ。それが富山市議会の決議[PDF]であり、大阪市の決議であり、岸田自民党総裁の「断絶宣言」であり、岸田内閣の解散請求を視野に入れた「質問権」行使である。
(大阪市の決議[PDF]も考えられないほどひどいもので、決議文の中で旧統一教会を反社会的団体と断言してしまっている!)
さて、今日はある実験をした。
まず、安田慎さんと代理人弁護士の記者会見動画を妻に見せて感想を聞いた。すると、「へえー。勇気のある人だね。記者を前に堂々と話していてすごいね」と言う。
次に、記者会見動画を文字テキストにしたものをプリントアウトし、「読んでみて」と言って渡しておいた。
夕食の後に「どうだった?」と聞いたところ、
「これを読んで安田さんの気持ちがすごくよく分かった。弁護士の話は難しい。動画では話がどんどん流れていくので頭に残らなかった。法律用語も出てきてよく分からなかったけど、プリントを読んだらだいぶ分かってきた。でも、まだよく分からないところがある」
という返事だった。
自分が思うに、動画を見るだけで内容をバッチリ理解できる人は、インテリ、頭の良い人、知識の豊富な人などだろう。
自分のような凡人は、文字にして読み込まないと十分理解できない。拙ブログで、いくつかの動画のテキスト化をやっているのはそのためだ。
人に伝えるというより、まずは自分自身がよく理解したいため。
その上で、せっかくテキスト化したのだから、「動画だけではピンとこない」「動画を見る時間がない」「見るに値する動画かどうか先にテキストで確認したい」と思っている人の役に立つかもしれないと考えてアップしている。
(許可を取ってやっているわけではないので、クレームがきたら削除するつもり。)
以下は、自分が文字起こしをして注を付けて多少わかりやすくしたもの。再度リンクしておく。
弱小な拙ブログごときには何の影響力もないが、願わくば多くの人に徳永信一弁護士の解説を視聴して、テキストも読んで、考えてもらいたいと思う。
日本人の宗教観は、マルクス主義的宗教観に知らず知らずのうちに影響され、毒されてしまっているという指摘だ。
政教分離や信教の自由を曲解して、「宗教は政治に関わるべきでない」「旧統一教会が政治に関わったことで政策が歪められた」「宗教法人を解散しても信教の自由は保障される」などと平然と言う人が後を絶たないのは、このマルクス主義的宗教観の浸透と無縁でないと思う。