吊りしのぶ

気の向くまま、思い付くままに。記憶にとどめたいoutputの場として。

統一教会の養子縁組で刑事告発見送りは当然。「人身売買」と罵倒した早大・棚村政行教授は養子縁組家庭に謝罪し、即刻辞職せよ!

厚労省が旧統一教会の養子縁組に関して、刑事告発を見送った。当然の決定だ。もともと火のないところに無理やり煙を起こして、薪をくべ、火事にしようとしたことが間違っている。

読売新聞web版23年2月1日より

教団本体が刑事事件を起こしておらず、民事事件だけでは解散に追い込めないと焦った反統一教会勢力が、ここぞとばかりに騒いだのが養子縁組問題だ。

月刊Hanada3月号の福田ますみさんのルポで、「小川さゆり」証言の信憑性が完全に崩れた今、教団の養子縁組を「重大な人権侵害で、人身売買に類する行為」と罵倒した早稲田大学の棚村政行教授は、小川さんのご両親ならびに、教団の養子縁組に関係する家庭に土下座して謝罪すべきではないか。

小川さんのお父さんの発言を読んで「お詫びしよう」と思わないとしたら、棚村政行教授の良心は麻痺していると言わざるを得ない。即刻、大学教授を辞して寺にでもこもって謹慎すべきだ。

www.waseda-legalclinic.com

福田さんのルポには、小川さん自身の証言として、

(小川さゆりさんは)兄弟6人のうち3人が養子に出されたが、すぐ下の妹は戻ってきたことを明かした。

なお、この旧統一教会における信者間の養子縁組はあとになってメディアで問題とされた。

小川さんもインタビューを受けて、「人身売買に近い。子供の人権が侵害されている」などと激しく批判したが、この時(注・昨年8月頃)は「妹たちは養子に行ってよかったと思う。一人っ子で大切にされている」と話していた。

とある。

お父さんの考えはこうだ。

父の義彦さんは取材中、努めて冷静に話をしてくれたが、唯一、顔を紅潮させ、声を詰まらせた場面がある。

家庭連合の信者たちが以前から行ってきた養子縁組について、当の娘から「人身売買に近い」などと心ない非難を浴びたことについてである。

「誰かに言わせられているとしか思えないですよ。娘には以前から、我々がどんな思いで養子を差し上げたのかもきちんと話をしていますし、娘もわかっているはずなのに…。

次女については、いったん養子に差し上げたが、そのご家庭の事情で育てる自信がないということで半年で戻ってきましたが、それも、この問題がメディアで騒がれる前、昨年9月頃に次女本人に話をして理解してもらっています」

さゆりさんはこのことについて、「『お母さんはどうして私を養子にあげたの?』と泣いていた妹の顔を忘れられない」と証言しているが、義彦さんは強く否定する。

「ありえないです。次女に訊いても全く知らないといっている」

これを読めば、小川さゆりさんの証言を鵜呑みにして発言することが、いかに危険か一目瞭然ではないか。

ただただ、彼女を被害者と決めつけ、被害者だから話していることは全部真実だと断定して、裏付け取材もしないで一方的証言を垂れ流し続けたマスコミは万死に値する。

裏付け取材をせず、裏付け取材をしようともしないで記事を書いた三流月刊誌『選択』が、日本経済新聞社から名誉棄損で訴えられ、敗訴したことを思い起こすべきだ。

「裏付け取材をしない、しようともしない」は三流メディアのやること。日本のマスコミはみんなこのレベルなのか。

統一教会の養子縁組は、我々一般人が「養子縁組」という言葉で思い浮かべるものとは全く違う。それは宗教上の神聖な営みなのである。

「子供を産む前から養子に出すことを前提にしているのは、子供をもの扱いしており人権侵害」とのおかしな批判がありますが、出産前から養父母になるご夫婦と信仰を土台とした信頼関係を結び、協力しながら出産の日を迎え、その後1カ月、ともに子育てをしながら送り出しており、その何が問題だというのでしょうか。

その後も、双方の家族同士の交流は続き、兄弟同士もよい関係を持っています。

今回のことで、(注・養子に行った)三女は特に私たちや姉を心配してくれています」

養子に出して後は知らん顔ではないのである。

棚村政行教授やマスコミ各社は、この「(養子に行った)三女は特に私たちや姉を心配してくれています」をどう聞くのか。

「これが人権侵害の人身売買なんですか!」と自分は言いたい。

棚村教授や一方的な偏向情報を大量に流し続けたマスコミの人間は、恥を知るべきだ。

そもそも世俗の論理を宗教にそのまま当てはめる発想そのものが反宗教的であり、宗教に対する無知と無理解を示すものである。

自由・民主主義世界では「信教の自由」は社会の土台を作る根本的な権利である。宗教法人法においても、宗教的慣習の尊重が謳われている。

2018年にできたばかりの法律を盾に、それに違反する「可能性」だけを根拠に、いきなり「人身売買」とは何事か! 許しがたい暴言であり、考えるだけでも腹が立つ。いや、はらわたが煮えくりかえるとは、このことだろう。

tsurishinobu.hatenablog.com

無知、無理解、偏見、想像力の欠如、実態を調べる努力もなし…。

あなたの発言こそ、もろに人権侵害だ。金銭授受行為もないのに、どこをどう考えたら「人身売買」という言葉が出てくるのか。

養子縁組した子供の中には、必ずしもうまくいっていない事例もあるかもしれない。反発し怒っている2世もいるらしい。

だからといってそれを養子縁組そのものの否定につなげるのは、論理が何段階も飛躍している。あまりにも極端でお話にならない。

実の両親に育てられた場合でも、中には「自分は生まれてこない方がよかった」と言い出す子供はいる。親に反抗して荒れる子、ぐれる子、親を恨む子と色々だ。

そういう子が一定数いることを理由に、「実の両親と子供から成る標準家庭」を不健全だ、病んでいる、腐っていると言って否定するのと同じ理屈である。

短絡的すぎる。学者とはまず第一に、しっかりものを考えるのが仕事ではないのか。頭を使ってものを考えようとせず、実態を調べもせず、自分の先入観、偏見の色眼鏡で物事を決めつけて非難するとは。

棚村教授よ、あなたの発言が養子縁組の現実を受け入れ、「よかった」と思い、納得している2世たちを、どれだけ傷つけたか考えてみよ。「人身売買」とは、よくもそんな無慈悲な言葉が吐けたものだ。