吊りしのぶ

気の向くまま、思い付くままに。記憶にとどめたいoutputの場として。

紀藤正樹弁護士と脱会屋の深い関係。脱会屋とは、監禁された統一教会信者に棄教を強制する人ですが…

1,「紀藤正樹弁護士と脱会屋の深い関係」がひと目で分かる衝撃的な図

「すごい」の一語に尽きる。中山達樹弁護士のブログに衝撃的な図が載っていた。

言わんとすることはよくわかっているつもりだが、こうやって図で見せられると強烈なインパクトがある。

blog.goo.ne.jp

図は極めてシンプル。膨大な情報をそぎ落として単純化したものと言っていい。これに追加的な情報を書き込もうとしたら、いろんなことを書き込めそうな気がする。

中山弁護士ブログにリンクされている「TKMT / 信仰のない統一教会2世」氏のnote記事も必読だ。

note.com

こんなふうに分かりやすく、スッキリ書けるのは大したもの。

2,2010年の国際会議で「弁護士や牧師がかかわっているケースで拉致監禁はない」とデタラメを言った紀藤正樹弁護士

紀藤正樹弁護士は2010年7月、米ニュージャージー州フォートリーで開かれた「ICSA(国際カルト研究協会)」の国際会議で、

<親がやり過ぎるケースは世界のどこにでもある。日本にもそうしたケースはあるが、弁護士や牧師がかかわっているケースで拉致監禁はない。霊感商法は教団による組織的な事件だが、拉致監禁は偶発的なもので、たまたま親がやり過ぎてしまったケースが違法行為として認められている>

と発言した。(以下の拙ブログ参照)

tsurishinobu.hatenablog.com

しかし、この時すでに「弁護士や牧師がかかわっている拉致監禁・棄教の強要」は明々白々、動かしがたい事実となっていた。

奇跡的に監禁を逃れ、統一教会に戻った信者たちが体験記や上申書を公表、刊行したからだ。

  • 『強制改宗―引き裂かれた信教の自由』(光言社、1993年)
  • 『監禁250日 証言「脱会屋」の全て』(光言社、1994年)
  • 『人さらいからの脱出』(光言社、1996年)

などが代表的なもの。

統一教会の本部広報も、名著『踏みにじられた信教の自由―多発する信者失踪事件の背景』(光言社、2008年)を出版して、「拉致監禁による強制的な脱会説得」の事実上の首謀者は、キリスト教牧師や職業的脱会屋だと明らかにした。

なお、この本は長らく版元に直接注文しないと入手できなかったが(Amazonでは中古のみの扱い)、ようやくAmazonでも新本が手に入るようになった。そればかりか、11月12日付けでKindle版も発売された(サンプルあり)。歓迎すべき動きである。リンクは上が書籍、下がKindle版。

また、ルポライターの米本和広氏は、2004年に雑誌で拉致監禁・棄教の強要を告発し、2008年には情報センター出版局から『我らの不快な隣人』を出版した。

さらに、2009年~2010年にかけて拉致監禁問題を扱った冊子が3点制作されている。 

これらを読めば、「弁護士や牧師がかかわっているケースで拉致監禁はない」なんてことは、口が裂けても言えるはずがない。

3,紀藤弁護士は「拉致監禁&棄教の強制」の被害者たちの証言をウソだと言うのか?

紀藤正樹弁護士は2010年7月時点で、いったい何を根拠にそんなことを言ったのだろうか?

上記書籍や冊子に書かれた事実をウソだと断定した理由は何なのだろう。

もし、紀藤弁護士が「統一教会系の出版社から出た本や冊子だから信用できない」「統一教会の御用ライターの書いた本だから信憑性はない」と主張するならば、そんな理屈は通用しない。

なぜなら、紀藤正樹弁護士は『カルト宗教』(アスコム、2022年)の中で、

「事実はひとつしかなく、事実には党派性がありません」(p.86)

と、共産党員が聞いたら内心、ギクッとするような正論を述べているからだ。

紀藤正樹弁護士は、こうも書いている。

カルト的団体であろうが、マフィアや暴力団であろうが、各国の情報機関であろうが、そこに事実があるのだとしたら、事実を確認、知るためにその情報にアクセスする必要がある場合もあり得るからです。

統一教会であれば、『世界日報』や『ワシントン・タイムズ』の記者しか知り得ない情報があるかもしれません」(pp.85~86)

その通りで、紀藤弁護士の言っていることは正しい。

ここに「世界日報」の名が挙がっているのは意味深だ。2010年7月の国際会議での紀藤弁護士の発言を活字にしたのは、他ならぬ「世界日報」である。「そんなことは言った覚えがない」とは言わせない。

というわけで、上に挙げた書籍や冊子に書かれた内容を「統一教会系出版社が出した本だから」「統一教会の御用ライターが書いた本だから」という理由で否定することはできないし、そんなことは許されない。

「事実に党派性はない」と書いた人物ならば、尚のことだ。

4,何を根拠に「弁護士や牧師がかかわっているケースで拉致監禁はない」と語ったのか教えてほしい

2010年7月時点で、拉致監禁の事実を物語るさまざまな刊行物が出ていた以上、紀藤弁護士はそれについて発言しようと思ったら、まず「事実を確認、知るためにその情報にアクセスする必要」があったはずだ。

実際、アクセスしたのだろう。そして、それら刊行物に書かれた内容はウソ、デタラメだと判断した。そうですよね?

だって、そうでなければ「弁護士や牧師がかかわっているケースで拉致監禁はない」とは絶対に言えないはずだから。

弁護士ともあろう者が、直接の被害者証言を無視して、自分の主観だけでモノを言うなんてあり得ない。上記刊行物を読んだけれども、その内容をウソ、デタラメ、根拠なしと判断した。そう考えるしかない。

問題はそこだ。なぜそのように考えたのか、その理由を是非知りたいものだ。

だが、いくら紀藤弁護士が「不都合な真実」にフタをしたところで、上記刊行物を読めば、「拉致監禁による強制的な脱会説得」に、牧師と職業的脱会屋が深く関わっていたことは明らかだ。

弁護士についても、彼らと連携する形で関与していることが明白であり、拉致監禁・棄教の強制を「見て見ぬ振り」「知らん振り」していたことが読み取れる。*1

結局、国際会議で「弁護士や牧師がかかわっているケースで拉致監禁はない」と大見得を切ったものの、それはデタラメ(=真っ赤なウソ)だったのである。

あれだけたくさんの被害証言が公表されたのに一顧だにしなかったのだから、紀藤正樹という弁護士は鉄面皮ではなかろうか。

5,2世への宗教の押し付けは統一教会のせい、拉致監禁&棄教の強制は親のせい(親の暴走)って、なんだそれ?

ところで、紀藤正樹弁護士は、(統一教会をバックに)信者の親が子どもに信仰を押し付けているとして、これを児童虐待、もしくはその一形態としての「宗教虐待」だと非難している。

「カルト団体内の児童虐待は、教団は『信者の両親が自分の自己判断でやった』と繰り返すんだけど、実際には背後がある。都道府県単位でできない児童虐待の調査は、法律を整備して国の所管部分を残さないといけない」(統一教会の被害者救済に取り組む紀藤弁護士らが講演【岡山】

また旧ツイッターでは次のようにつぶやいていた。

だが、児童虐待で起訴された統一教会信者は1人もいないのである。そんな信者がいたとは聞いたことがない。いたら報道されているはずだが。

起訴された者も逮捕された者もいない。逆に、児童虐待を理由に親を訴えた2世もいない。

それなのに、ことさら宗教2世の「被害」を強調し、教団を批判、非難するのはなぜなのか?

紀藤弁護士と全国弁連は、統一教会2世のことでは、児童虐待を受けていると教団を非難しておきながら、統一教会信者への「拉致監禁による強制的な脱会説得」では、過去、「信教の自由を侵害された」といくら被害者たちが訴えても、一切彼らに寄り添おうとせず、拉致監禁(刑法220条違反!)と棄教の強制(甚だしい人権侵害)に関わった者らを告発もしなければ非難もせず、実態調査すらしてこなかった。

「たまたま親がやり過ぎてしまった」などと親のせいにする始末だ。2世への信仰の押し付けは、親ではなく教団のせいにするくせに。

何なのだろう、このバランスの悪さとダブルスタンダードは。

6,児童への宗教の押し付けが問題なら、成人に対する棄教の強制はそれ以上の大問題ではないか!

だいたい未成年児童への宗教の押し付けが問題なら、成年信者に対する棄教の強制はもっと問題ではないか!

しかも、その棄教の強制は、拉致監禁して実行されるのだ。

「拉致監禁&棄教の強制」は絶対に許されないと声を上げて当然のはずなのに、紀藤弁護士も全国弁連もそういうことは何もしてこなかった。

それどころか、全国弁連の中には、郷路征記弁護士のように、拉致監禁は合法だとあけすけに語る者までいて、ただもう呆れるばかりである。

政治家やマスコミ、世間はこの連中の悪の本性に早く気付くべきだ。

*1:紀藤正樹弁護士、山口広弁護士ら全国弁連の主要メンバーが、早くから「拉致監禁による強制的な脱会説得」の事実を知っていたことは、全国弁連から足を洗った伊藤芳朗弁護士の証言があり、もはや動かぬ事実である。