世論に迎合することなら何でもやるのかと思わせる、朝日新聞の相変わらずの旧統一教会非難、自民党非難だ。
今の日本の世論は、旧統一教会を「解散して当然の反社会的団体」「日本人を搾取する反日カルト」と決めつけ、同教団相手なら何をやってもいいという空気を作り出している。
本来なら、その決めつけ、レッテル貼りは正しいのかと冷静に検証するのがマスコミの役目なのに、そんな視点を持って記事を書くマスコミはほとんどない。
もちろん朝日新聞もそうだ。魔女狩り的な世論に迎合し、率先して政府の尻を叩き、自民党を糾弾している。
自民党の力を弱め、逆に野党の力を強めて、政権交代を後押しするのが朝日新聞の目標だから、使えると思った材料はとことん使うということだろう。
さて、安倍首相は2013年、当時旧統一教会会長の徳野英治氏、同じく国際勝共連合会長の太田洪量(ひろかず)氏、同じく関連団体トップで現在の教団の世界会長、宋龍天(ソン・ヨンチョン)氏と自民党本部で会ったという。
「だからどうした?」としか言いようのない話だが、朝日新聞の見方は全く違うようだ。
その動かぬ証拠の写真が手に入ったとかで、鳴り物入りの報道を始めた。これと連動して、立憲民主党や反統一教会の弁護士、元信者らが政府・自民党を追及している。
旧統一教会問題、「自民の関与明らか」「再調査を」 2世ら国会で:朝日新聞デジタル
- [統一教会]
- [朝日新聞]
文化庁は当時、同教団を「社会的に問題のある団体」とは見ていなかった。それを今更とやかく言うとは。慰安婦誤報で国益を毀損し、社長が辞任した朝日を、なぜもっと早く閉め出さなかったのかと非難するようなもの。
2024/09/21 03:38
首相動静、服装とバッジが示した面談日 教団会長と安倍首相らの写真:朝日新聞デジタル
自民は左右の寄せ集め政党だ。保守を掲げる勝共連合と母体の教団が組織的関係を持つわけがない。文化庁もマスコミも当時は同教団を問題視しておらず、個々の政治家が付き合いを持っただけだろう。馬鹿馬鹿しい。
2024/09/21 03:49
彼ら反統一教会勢力の狙いは、旧統一教会の悪評(今回は自民党との癒着?)をまき散らして解散命令請求を審査している裁判所に圧力をかけることだろう。
もう1つ狙いがあると自分は思う。
いわゆる救済新法の2年後の見直し規定に基づき、同法の「改正」で旧統一教会への締め付けをもっと強化することだ。
これをやろうとしているのではないだろうか。
救済新法が成立したのは2022年暮れだから、2年後はもう目の前である。
朝日の報道については、世界日報も批判的に論じている。
この記事は次のように結ばれている。
この写真の存在を知っているのは写っている当事者たちと関係者だが、自民党側から公表するとは考えられない。
だとすると旧統一教会側から漏れたものと考えるのが自然だ。それを朝日新聞に提供した、という流れになる。
教団側は写真の管理に留意していなかったのだろうか。こちらも一つの疑問だ。
つまらないことを書くものだ。
これまで幾度となく情報がダダ漏れしてきた教団に、今更「写真の管理に留意していなかったのか」と問うたところで、何の意味もない。
元幹部で今は脱会した者(もしかして例の懺悔録の著者?)か、現幹部だが執行部に不満を持つ者が、写真を朝日に提供したのだろう。こういうのはもう避けようがないことだ。
それよりこの写真、そもそも漏れて困るようなものなのか?
この日の(朝日新聞の)記事は安倍自民党と旧統一教会の「組織的関係」が「ほぼ証明された」というのがその趣旨だ。
と世界日報は書く。
朝日新聞が、写真は安倍自民党と旧統一教会の組織的関係を証明するものと主張するなら、教団側は「バカ言うな。組織的関係なんかない!」と即座に否定すればいい。
なぜか旧統一教会は今回の朝日の記事に「組織的関係はない」と否定の声明を出しておらず、そこが非常に不思議。
いつもと同じく、同教団の広報はやる気がないようだ。
常識的に考えて、両者の間に選挙などで組織的な関係ができていたら、教団関係者は自民党幹事長に会いに行くはずだ。選挙を仕切るのは幹事長なのだから。
教団関係者が安倍氏に面会したのは、保守派の安倍氏を応援したかったからだろう。安倍氏とすれば、「応援したいと言うなら、この候補を何とかしてやってくれ」ということだったのではないか。
関係といっても、その程度のものだったと自分は想像する。
だいたい2013年の時点で安倍氏と統一教会がそんなに深いつながりを持っていたのなら、2021年9月の教団関連団体へのビデオ出演の要請を安倍氏が断ったりするだろうか?
問題のビデオ出演は、安倍氏と交渉した教団関連団体(国連NGOのUPF日本支部)トップの梶栗正義氏の(外に漏れた)発言によれば、当初、安倍氏に断られ、別の首相経験者で決まりかけていた。
それが「どうせ宣伝に使うんだろう」と直前で断られ、流れてしまった。
そこで、梶栗氏はすがる思いで安倍氏に会いに行き、トランプ前大統領が出ることや祖父の岸信介首相が教祖・文鮮明氏と交流があったことなどを話して、やっとOKをもらった。こういう話だったと記憶する。
2021年夏の時点でもその程度の関係しか築けていないのに、その8年も前の2013年に安倍自民党と旧統一教会は組織的関係があったなんて、あり得ない話である。
朝日の記者よ、少しは頭を使って考えてみよ。せっかく頭が付いているのだから。