吊りしのぶ

気の向くまま、思い付くままに。記憶にとどめたいoutputの場として。

亡くなったゴルバチョフ氏も統一教会とズブズブだった。同じくNHKも。

ゴルバチョフ氏が亡くなった。以前、「世界のドキュメンタリー」だったと思うが、NHKがゴルバチョフ氏の晩年の生活ぶりを追った番組を放映したのを見た。

とても感動的だった。

海外メディアによる制作。日本メディアには、こんな味のある番組は作れないなと思った。そもそも政治家の素顔を取材するという発想がない。

政治家と言えば、悪いことをする連中。陰で何をやっているか分からない人たち。そういう決めつけがあるからだ。

ま、それは国民世論の意識の反映でもあるのだが。

あらためて、無慈悲な東西冷戦を終わらせた立役者に哀悼の意を表します。

ところで、そのゴルバチョフ氏は、旧統一教会の文鮮明・韓鶴子夫妻と何度も会談し、統一教会側と共催でモスクワで大々的な政治イベントをやったことを、どれだけの人が知っているだろうか。

「思想新聞」HPから引用。中央でスピーチしているのが旧統一教会の文鮮明教祖。

立憲民主党の岡田克也元外相が、旧統一教会の関連団体「世界日報」の紙面に出たのは3回で、最初は1992年だと言っている。

問題のイベントは1990年4月の開催。

霊感商法が社会問題になり、マスコミで大きく報道されたのは1980年代後半だ。1990年ならマスコミは間違いなく「霊感商法=統一教会」と知っていたわけで、そういう団体と「接点」や「関係」を持つのはまずいと自覚していたはず。

ところが実際には、統一教会関連団体がソ連側団体と共催し、世界中から著名人を集めてソ連の首都モスクワで開いた大イベントに、NHK、読売新聞、テレビ東京、週刊新潮などが幹部を派遣していた。

取材なら政治部か社会部の記者を派遣すればいい。しかし、そうではなく、幹部クラスがイベントに参加していたのだ。

NHKに至っては、午後9時のニュースキャスターで国民的な人気を得た超大物、磯村尚徳氏が「放送総局特別主幹」の肩書で分科会スピーチまで行っている。

NHKはしきりに旧統一教会と政治家とのつながりを問題視して追及する報道を続けているが、自分たちが過去、旧統一教会関連の大イベントに大幹部をスピーカーとして送り込んでいた事実をどう説明するのか?

最近の報道を見ても、こういった自分たちの不都合な過去には一切触れていないようだが。隠し通すつもり?

ということで、今は忙しくて時間がないので、以下、過去に書いた投稿を再録する。

自分は書き始めるとつい長くなってしまうので、投稿の後ろの方になってしまい、目立たなかったと思う。

それを一部直して掲げる。

        ◇

週刊新潮にはひと言言っておきたい。

統一教会系国際イベントに「週刊新潮」編集次長やNHKの名物キャスター磯村尚徳氏も参加の過去

おたくが取り上げた「カルト宗教と関係『国会議員112人』」リストには、統一教会系の日刊紙「世界日報」にインタビューで載っただけの国会議員の名前がある。

しかし、「週刊新潮」だって1990年4月に旧ソ連の首都モスクワで開かれた第11回世界言論人会議に、岩佐陽一郎「週刊新潮」編集次長が参加してますよね。

世界言論人会議……統一教会の教祖、文鮮明さんが創設した国際会議。つまり、同教団の関連団体。

反安倍勢力によると、統一教会の関連団体はみなダミー団体で、その実態は統一教会そのものだそうだから、それが事実なら「週刊新潮」も統一教会のイベントに参加していたことになる。

ということは、日刊ゲンダイの理屈に従うならば、「週刊新潮」は編集幹部が統一教会イベント、それも日本から遠く離れたソ連のモスクワで開かれた国際イベントに、わざわざ足を運ぶほど統一教会とは「ズブズブ」の関係にあった、ということになりませんか?

当時は、霊感商法批判が燃えさかっていた頃。そんな中で編集幹部を統一教会イベントに堂々と参加させるとは、「週刊新潮」はいい度胸をしている。

ちなみに、この国際イベントには、

  • NHK放送総局特別主幹の磯村尚徳氏(かつての超有名なNHK名物キャスター)
  • 平田明隆読売新聞編集委員
  • 和田正光テレビ東京解説委員

らが参加している。肩書はいずれも当時のもの。

NHKの磯村尚徳氏に至っては、第1分科会でスピーチまで行っている。

その時の顔写真が上の「第11回世界言論人会議 モスクワ」というホームページの下の方に載っている。

(イベント参加者名の出典は国際勝共連合の機関誌「世界思想」1990年6月号。以前、図書館で調べてコピーしておいたのが、探したら出てきた。)

そして、教祖夫妻はこの会議のさなかにゴルバチョフ大統領と会談して、二人が握手している写真を大々的に宣伝した。

「文鮮明師と新ソ連革命」という本。文鮮明・韓鶴子教祖夫妻とゴルバチョフ氏の写真が表紙に使われている。アマゾンから引用。

マスコミの論理に従うならば、「旧統一教会とズブズブ」だったのは安倍元首相だけではなく、ノーベル平和賞を受賞したゴルバチョフ氏もそうだったのだ!?

安倍氏は関連イベントにメッセージ動画を送っただけだが、ゴルバチョフ氏は直接教組夫妻と会談した。

「統一教会へのズブズブ度」は、安倍氏の比ではない!!!

さて、「週刊新潮」は「取材で行っただけ」と言い訳するかもしれない。

しかし、山谷えり子参院議員だって「インタビュー依頼を受けただけ」と言うだろう。それでも統一教会とずぶずぶにされてしまっている。

こんなレッテル貼りが無意味だということくらい、「週刊新潮」なら分かるだろうと思っていた。

それだけに、こんなバカげた特集を打つとは本当に残念だ。

以下へ続く。