吊りしのぶ

気の向くまま、思い付くままに。記憶にとどめたいoutputの場として。

毎日新聞、中日新聞、東京新聞は旧統一教会系イベントの広告塔だった!~ピースロード

ピースロードは、旧統一教会系イベントとしてマスコミ各紙が取り上げ、その京都府実行委員長(2018年)を二之湯智・国家公安委員長が務めていたことでにわかにクローズアップされた。

もっとも、2018年当時、二之湯氏はまだ国家公安委員長にはなっていない。

しかし、とにかく自民党の閣僚が近い過去に、地方の旧統一教会系イベントの代表者になっていたことでマスコミは大騒ぎ。よってたかって叩きまくり、二之湯氏の信用は失墜した。

二之湯氏以外にも、何らかの形で関わった国会議員や地方議員が批判にさらされた。

そのせいか、ピースロードを後援していた全国の自治体が、あいついで後援を取り消している。

ところが、そうやって旧統一教会や関係する政治家たちを非難、攻撃していた当のマスコミが、このピースロードを堂々と紙面で紹介していたというから、とんだお笑いだ。KSL-Live!の見事なスクープ報道には感嘆した。

リンクされた記事を読むと、どれも記者の温かいまなざしが感じられる。批判的な調子は全くなく、応援しているような文章だ。

これではイベントの広告塔になったと言われても仕方ないだろう。

マスコミとは毎日新聞と中日新聞。指摘を受けて大慌てで過去記事を削除しまくっている。

記事を削除すれば、旧統一教会系イベントを応援し、事実上の広告塔となった過去を消し去れるとでも思っているのだろうか!

驚くべきことに、中日新聞が「平和や日韓友好願い自転車縦走へ 開催前に南区でプレ大会」(上記サイトのアーカイブ参照)と題する写真入り記事を載せたのは、わずか1カ月半前の6月23日。

しかし、この記事が既に削除されているにもかかわらず、もっと古い2年前の2020年8月11日の記事は現時点(2022年8月10日2時)でも削除されていない。

( ↑ は10日の夕方削除された)

ピースロードは、若者たちがスポーツ自転車(ロードバイク?)で日本全国をリレー形式で縦走しながら世界平和を訴えるというたわいのないイベントだ。

これが旧統一教会と関係があるからといってだからどうしたと言いたくなるが、なぜかマスコミは自民党政治家と旧統一教会の癒着の証拠の1つに仕立てて、大批判を展開した。

政治家への大批判を展開した以上、自分たちも当然、前からピースロードを批判していなければおかしいが、実際には、それが旧統一教会と関係があることすら知らずに、平気な顔で紙面に載せて読者にアピールしていた。

「ピースロード側が旧統一教会との関係を隠していたので気づかなかった」という言い訳は通用しない。

同イベントのホームページを見れば、旧統一教会と関わりがあることはすぐ分かるからだ。

このサイトの「ビジョン」のページには、次のように書かれている。

「ピースロードは、世界平和を推進するUPFの世界的な友好親善プロジェクトです。」

UPF(天宙平和連合)は、安倍元首相がメッセージ動画を送った旧統一教会の関連団体。文面から察するに、ピースロードはこのUPF傘下のイベントのようだ。

そして「沿革」のページを見ると、

UPF の創設者である文鮮明総裁と韓鶴子総裁は」

という表現が真っ先に出てくる。

ホームページは、旧統一教会との関係を隠していない。はっきりと同教団との関連を謳っている。

ただし、ピースロードが直接関係があるのはUPF(天宙平和連合)である。UPFは布教を目的とする旧統一教会とは異なり、国連NGOの資格を持つ市民団体だから、この組織を「旧統一教会と一体」とか「同教団のダミー団体・隠れ蓑」と言うのは事実に反する。

とはいえ、旧統一教会の関連団体であることは間違いない。ピースロードも旧統一教会系イベントと言って差し支えないだろう。

こういったことは調べればすぐ分かることなのに、毎日新聞も中日新聞も東京新聞もろくに調べもせず取り上げていた。

今、「東京新聞」の名前を挙げたが、KSL-Live!の上記記事に東京新聞の名前は出てこない。しかし、調べてみたら、東京新聞もしっかりピースロードを礼賛していた。

日韓友好願い爽快に 伊豆など名所自転車で ピースロード開催

東京新聞朝刊・静岡版(2018年8月2日)

【静岡県】日韓友好や世界平和を願い、自転車で国内の名所を巡る草の根運動「ピースロード」の参加者が31日、神奈川県小田原市から伊豆市の伊豆ベロドロームまでの約50キロを走った。

 2013年に始まった取り組み。今年は7月14日~8月9日の日程で北海道から山口県まで地元の参加者によるリレー形式で日本を縦断する。この日のルートは、地元関係者でつくる小田原・熱海実行委員会が主催した。

 2月の韓国・平昌冬季五輪から2020年の東京五輪・パラリンピックにつなぐ思いを込め、自転車競技会場の伊豆ベロドロームを目的地とした。ライダー5人が2台の自転車に交代で乗る形で、午前7時半に小田原市を出発。熱海市を南下し、山伏峠を経由して午後2時ごろ到着した。

 途中に立ち寄った熱海市の来宮神社では記念セレモニーが開かれ、境内で神主から安全祈願のお祓いを受けた後、市民50人に見送られて再び出発した。ライダーの一人(中略)は「多文化共生に関心があり参加した。暑いが頑張ってゴールを目指した」と話した。7月26日に静岡市でもピースロードが催され、これで県内は「完走」となり、近隣の県に後を託す。

初歩的な確認すら行わずに記事を書くマスコミが、国会議員としての活動に昼夜奔走している政治家が同様の確認を怠ったからといって、国民の代表のような顔をして偉そうに批判できるのか。

メディアもそうだが、ネット民の中には、政治家のこの程度の「関わり」を理由に、旧統一教会と密接な関係があるかのように一方的な非難を浴びせる連中がいる。

ならばピースロードを持ち上げる記事を書いた毎日新聞、中日新聞、東京新聞の記者も、旧統一教会と癒着していたのではないか?

記事をボツにせず、紙面に載せたデスクはどうなんだ。

各紙はきちんと国民に説明する義務がある。

「霊感商法や洗脳で世間をさんざん騒がせ、多くの被害者を出し、今も苦しんでいる者がいる問題だらけの宗教団体」に関係するイベントを、なぜ記事にしたのか?

三紙の責任ある立場の人物は、公の場で納得のいく説明を聞かせてほしい。